和歌山県木材協同組合連合会

木材協同組合連合会とは

活動概要

 本会は、県内10の木材協同組合(和歌山、海南野上、那賀、伊都橋本、有田川、日高、田辺、日置川、古座川、新宮)の連合体で、和歌山市に事務所を置く。昭和28年設立以来、住宅建築資材として国民の多くの方々に親しまれてきた製材品の、安定供給に大きな役割を果たしてきた。現在では、工場生産型の鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの住宅が多く見られるようになってきたが、総務省の調査では、一般国民の9割近くが家を建てるなら木造住宅との結果が出ている。地球環境を守るため、国民の健康を守るため、木質環境の整備活動に積極的に取り組まなければならない。

設立趣意書

 国民生活に緊密な関係をもつ木材関係産業、特に本県産業に重要な地位を占める斯業の振興を図ることは、吾々業界人の重大な責務と痛感しているものであり、まして吾々はこの業界の経済的地位の向上を図り、関係事業の事業活動を側面的に助長するため、各々河川流域に単一の木材協同組合又は製材工業協同組合を組織し、各々強カに組合活動を展開してきているのであるが、最近において、吾々業界の切実な問題として素材不足、経営金融難その他幾多の悪条件の環境に置かれているのであり、偶々七・一八水害は、吾々伝統的産業に壊滅的打撃を加え、吾々は等しくこの業界の再起のために、一致団結することの緊要性が益々付加されていることを痛感する次第であります。これら山積する当面の重要問題の解決打開を協カに推進するとともに、将来の木材産業の堅実な発展を図るためには、現在の木材関係協同組合(製材工業協同組合を含む。)を打って一丸とした強カな連合組織体の確立を図ることが、この際緊要と考えられ、本日別紙目論見書のとおり、「和歌山県木材協同組合連合会」設立を発起することになりましたので、本趣旨を充分御検討の上、多大の御賛同を賜り、相携えて木材産業の振興に邁進せられるよう参加をお願いする次第であります。なお、来る8月22日(土)午前十時より、和歌山県職員会館(県庁舎前、和歌山市広道)において創立総会を開催いたしますから、設立に同意される向きは御参集下さるようお願いします。

昭和28年8月8日
和歌山県木材協同組合連合会設立発起人
和歌山木材協同組合理事長 大瀬文左衛門
海南野上木材協同組合理事長 岡本秀夫
田辺木材協同組合理事長 清水勝
新宮木材協同組合理事長 杉本喜代松
伊都木材協同組合理事長 小林秀義
有田川木材協同組合理事長 綛田長兵衛
日高木材協同組合理事長 柏木永一
日置川木材協同組合理事長 森田清一
古座川木材協同組合理事長 山本豊太郎
周参見木材協同組合理事長 井上正雄

和歌山県木材協同組合連合会目論見書
名称 和歌山県木材協同組合連合会
地区 和歌山県一円
事業所の所在地 和歌山市に置く
組合員たる資格 地区内に設立された木材協同組合及び製材工業協同組合
出資金 壱ロー万円(出資金目標壱千万円)
賦課金 初年度は創立総会において定め、次年度よりは総会において定める。
事業計画
  イ.  会員の取扱品の生産、加工、販売、仕入、保管、運送、検査その他木材製材業に関する共同施設
  口. 会員に対する事業資金の貸付、事業上の債務の保証
  ハ. 会員の経済的地位の向上のためにする関係官公署に対する建議・陳情・請願
  二. 会員の事業に関する経営、経理及び技術の改善向上に関する教育及び情報の提供
  ホ. 会員の経済的地位の向上のためにする団体協約の締結
  へ. 会員の福利厚生に関する施設
  ト. 前各号の事業に附帯する事業
役員 理事 若干名、監事 若干名
ページのトップへ

主要事業

 一般製材業構造改善事業、木材産業体質強化対策事業、木材利用推進事業、JAS製材品普及啓発事業、研修会・講習会・セミナーの開催 など
  設立 昭和24年(1949年)6月1日、法律第181号をもって中小企業等協同組合法が制定、同年7月1日施行されたことにより、県内各地の林産組合は新たに木材協同組合として発足した。しかしながら、当時、原木の不足、金融難等による経営の圧迫、加えて昭和28年7月18日の大水害は、業界に壊滅的な打撃を与えた。このような苦難を打開するため、県内業界が一致団結して事に当たることが必要との声が高まり、昭和28年8月22日、和歌山県職員会館会議室において設立総会を開催、同年12月12日設立登記を完了した。

ページのトップへ