和歌山県木材協同組合連合会

木について

平成19年度「森林と生活に関する世論調査」
平成15年度「森林と生活に関する世論調査」
木の知識

木の知識

  1. 地球温暖化防止に貢献する木材
  2.  木材の最も大きな特徴は、石油や鉄などの化石資源と異なり、持続的再生産が可能な材料であるということです。樹木は大気中のCO2と水から太陽エネルギーによって成長します。そのため、伐ったら植えるというサイクルによって木材は持続的に利用できます。樹木は地球温暖化の主な原因である二酸化炭素を大気中から吸収し、有機物として固定してくれます。また、木材で住宅等の建築物をつくることは、燃やしてしまわないかぎり、その建築物の中に二酸化炭素を固定しているわけです。即ち木の家は町の中の第2の森林といえます。

    イラスト(木の家は第2の森林)

    グラフ(炭素ストックの持続性)

    表(一戸あたりの炭素貯蔵量と材料製造時の炭素放出量)

    出典:ここまで使える木材((財)日本住宅・木材技術センター)

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  3. 衝撃をやわらげる
  4. グラフ(衝撃をやわらげる木材) コンクリートや大理石などの硬い材料を使った床では衝撃が頭まで響き、反対に柔らかすぎる材料では足、腰に負担がかかります。木材は適度にショックを吸収してくれる理想的な床材料といえます。

    出典:ここまで使える木材((財)日本住宅・木材技術センター)

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  5. 温度調節作用がある
  6. 図(室温変動比と種々壁材料の厚さの関係) 外気の1日の最高温度と最低温度の差に対する物質で囲まれた空間のそれの比と物質の厚さの関係を見てみると、同じ厚さで比較した場合、木材は、コンクリートやグラスウールなどの断熱材に比べて、断熱性、温度調節性能に優れている。

    出典:木材の基礎科学(海青社 http://www.kaiseisha-press.ne.jp/

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  7. 湿度調節作用がある
  8.  室内を快適に保つためには、湿度が40〜70%の範囲に保たれていることが望ましいといわれています。木材は調湿機能をもっているため、湿度が高くなると水分を吸収して湿度を低下させ、逆に湿度が低くなると放出して高めるため、室内を快適な環境に保ってくれます。

    グラフ(有害な紫外線を吸収する木材)

    出典:ここまで使える木材((財)日本住宅・木材技術センター)

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  9. 暖かい色、美しい模様をもっている
  10.  木材は見た目に暖かく感じられますが、これは木材の色彩は黄赤系に属しているからです。黄赤系の色相は最も暖かく感じられます。一般に明度の低い材は、「重厚な」、「深みのある」、「豪華な」イメージを、明度の高い材は、「明るい」、「すっきりした」、「派手な」イメージを与えます。また、自然な曲線を持つ板目模様、適度なゆらぎを持つ柾目模様を持つものが多く、このゆらぎを1/fのゆらぎといい、自然で快い感じを与えます。木材は紫外線吸収が大きいため目に与える刺激が小さく、赤外線を反射します。

    図(「暖かい」と色相の関係)
     
    グラフ(調湿能力が高い木材)


    出典:住まいと木材(海青社 http://www.kaiseisha-press.ne.jp/
    出典:ここまで使える木材((財)日本住宅・木材技術センター)

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  11. 木材は火に弱くない
  12.  木材はある程度以上の厚さがあれば、火をつけても表面が焦げるだけで、それ以上は燃えません。表面の炭化層が断熱材の役割をして可燃ガスの発生を防ぐからです。木材は燃えにくいため、過熱しても長時間強度を保ちます。鉄は熱が加わると急速に強度が低下し、変形しやすくなります。

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  13. 木材は軽くて強い
  14.  木材は伐られたあと、圧縮や引っ張り、曲げなどの強度が増します。同じ断面では当然鉄の法が強いですが、例えばヒノキ材の比重は鉄の約20分の1であることから、同じ重量では(比強度)木材のほうが強いのです。

    図(種々の材料の強さの比較)

    出典:木を学ぶ 木に学ぶ(海青社 http://www.kaiseisha-press.ne.jp/

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  15. 木は温かい
  16. 図(心理尺度で表わした木材の接触温冷感) 室内に長く置いて、同じ温度にしてあるいくつかの材料について手で触れたときの温冷感を測定すると、木材は他の材料に比較して温かく感じられます。熱伝導率が大きい材料では人に皮膚から熱が逃げやすく冷たく感じられ、熱伝導率が小さい材料では熱が逃げ難く、温かく感じられます。木材の熱伝導率は樹種によって違いますが、コンクリートの2分の1〜10分の1であることから、温かく感じられるのです。

    出典:木を学ぶ 木に学ぶ(海青社 http://www.kaiseisha-press.ne.jp/

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