和歌山県木材協同組合連合会

きのくにデザイン

きのくにデザイン作品集 課題「木の住まい」(平成12年度実施)

デザイン賞
木のアスレチックハウス
広島工業大学工学部建設工学科  山名 健介

審査講評((株)高砂建築事務所代表  高砂 正弘)
 この作品は、木を組み積んでその中に空間を内在させるというもの。住まいと呼べるかどうかは疑わしいが、木の造り出す新たな空間の可能性を見ることができる。

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デザイン賞
木骨住宅
匿名希望

審査講評((社)和歌山県建築士会副会長  中野 久生)
 構造材として、紀州材の新しい提案が成されていること。また、木材利用として材をトータルで活用する方法にも触れており、「木」という材料を充分に利用できる案と感じ取れる。構造体で木立のイメージを表現し、空間構成によるデザインが成されており、良い案である。
 「木骨」をキーワードに全体がまとめられているが、1階浴室洗面等の計画からは感じ取れないのが残念である。

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デザイン賞
おがくずはうす
明治大学理工学部建築学科  宮口 未乃里  後藤 史明  森下 千晶

審査講評((株)高砂建築事務所代表  高砂 正弘)
 この作品は、木というものから少し視点を変えてオガクズを利用したユニークな住まい。何だかムズムズするが、その感触とその中に浮かぶユニットの浮遊感が良いのかもしれない。

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デザイン賞
まちと住宅と木が触れ合うとき
上山恵三建築設計事務所  上山 恵三

審査講評((社)和歌山県建築士事務所協会副会長  岩橋 重文)
 この計画は、ちょっとしたコートハウス的なプランで、玄関へのアプローチを短いながらも露地的空間を演出していて面白い。外観も屋根を片流れにして、建物全体のボリュームを抑え、隣家、各部屋への日照に配慮されている。老人室を道路側に配して近隣とのコミュニケーションを図ろうとしている。
 なお、塀を低い生垣などにすれば、より密接な関係が生まれるのではないか。また、三世代住宅であるが、収納部分が少ないような気がします。全体として温かみのある建物と感じます。

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デザイン賞
板の家
アイキューアーキテクツ  山口 賢  藤川 伸

審査講評((社)日本建築家協会近畿支部和歌山地域会会長  富松 薫)
 第一印象のインパクトが強い作品。懐かしい子どものころのお伽話しの絵本に登場するやさしい山小屋のような詩情を感じさせる「かたち」(建築ボリューム)が印象的。存在感のある建築作品。建築家のアイデンティティを見事に落とし込んでいるように見える。これは洗練されたデザイン感性から来るものであろう。実際にこの空間を創造し、この積層に囲まれた量感、気積を体験してみたい。

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